薪を二段積んだら、二段目の回りをバタで囲み、縄で仮押さえする。バタは、木曽山のヒノキである。柱をとった残りなどの不要な部分からバタをとる。バタは、第二次世界大戦のころ薪や割り木が少なくなったので、使うようになったが、もともとは、アカマツの薪を薄く割ったものを使っていたという。
一段目の薪には縄が六ヶ所縛ってあるが、その一番上の縄に引っかけるようにバタをはさむ。バタは、十四枚程度で回りを囲むことができる。
バタの上に経木を巻いていく。一段目の束の縄にヘラを入れて隙間を作り、そこに経木を差し込んでいく。経木は十二枚ほどで一周した。差し込むのが終わると、経木の上から板で叩いて均し、経木の上部を縄できつく縛る。さらに、二本目の縄で経木の中央部、三本目の縄で一本目と二本目の間を縛った。
ここで、二段目の仮押さえの縄をほどき、薪を足す。
タイマツは上にいくにしたがって太くするので、形を整えながら薪を足す。ここでは十二本ほどの薪を足した。
経木を入れる二周目に入る。一周目の経木の一番上の縄に経木をはさんでいく。はさむと、板で上から叩き、縄で縛る。二周目は経木の上から順に三か所縛った。
同じ要領で三周目まですませる。三周目がすむと、タイマツはかなり高くなるので、ここで台を用意する。
台に乗って、ツナギを入れる。ツナギを四本差し、薪を一本入れ、またツナギを差し、というように全体の具合を見ながらツナギと薪を入れ、上からヨキの背などで叩く。ある程度入れたところで、スジョウ(素性)のよい太い薪を四本ほど足し、台から下りる。
バタを差す。バタは、前に差したバタの裏側に入るように差す。バタを差しながらも、隙間があると薪を差し込んでゆく。
ここではバタを十八枚使って回りを囲った。差し込んだあと、木槌で叩き、形を整えて、縄で仮押さえをした。
経木は四周目に入る。だいぶタイマツが太くなってきたため、経木は一周するのに十五枚を使った。五周目では経木を十六枚使った。上の方になると、バランスをとるのがむずかしくなってくる。縄で縛ると揺れるようになる。