御師小佐野家住宅(復原)
御師の宿坊として代表的な建築物で、現在も市内上吉田に残る小佐野家住宅と、同家所蔵の古図をもとに昭和58年(1983)に復原した模造の建物です。小佐野家は屋号を堀端屋といい、建物は文久元年(1861)に建築されたものです。建築面積は291㎡(約88坪)、奥行きのある母屋は一部二階、切妻造りで、再後部に神殿を配した御師住宅の一般的な形式を伝えています。軒はせがい造りとし、妻には細かく組んだ束と貫を見せ、屋根は勾配が緩く古くは板葺きでした。富士山御師の宿坊としての形態をそのまま残しており、また全国でも数少ない社家造りの例として貴重なものといえます。実物の小佐野家住宅は、昭和51年に国の重要文化財に指定されました。(入館料無料)